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トヨタホームとやま

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2010年 05月 27日

やってしまった

きのうは朝6時前の出庫、市内グルグル路線の始発から9本の勤務でした。
7時・8時台の朝ラッシュを終えて9時台なると、乗客も少なくなり閑散とする時間帯です。
9時5分に駅前を出発、乗客は10名ほど。







駅前の大きな交差点を右折待ちで交差点内に停車していました。
大きな交差点で右折レーンが2車線あります。自分はその左側の車線。

対向車が切れて、さあ右折、と思った瞬間。

「ガゴン」。

右後に軽い衝撃を感じました。
窓から右後方を見ると小型車が後輪のあたりに当たっています。

すぐに交差点を抜けて路肩に停車させました。

乗客の安否確認と状況説明です。
「ただいま、このバスは接触事故にあいました。お客様にお怪我はございませんか?」

「・・・」

けが人はいないようです。

「この先運行ができませんのでお急ぎのところ申し訳ありませんが、ここでおりていただき、次のバス停まで歩いていただくか、駅まで戻っていただけないでしょうか?」

ココでほとんどのお客様は下車されて、100mほど先にある次のバス停に向かって歩いていきました。
ICカード乗車券を利用したお客様が、そのまま降りていのか確認したいとのことで、この場にとどまっていました。

次に、相手乗用車の運転手さんと状況の確認、相手車両の損傷具合とけがの有無を確認しました。
相手にもけがはなく、車両損傷は前バンパーが一部外れてずれています。左フェンダーにも傷がありました。
修理費用はざっくり15~20万程度でしょうか。
一方、バスは右路肩灯のあたりに1本の線が30センチほど。凹みや大きな傷はありませんでした。
磨けば取れそうなものです。言われなければ傷と認識できないぐらいです。
本当にバスは頑丈にできています。

ここで、会社に連絡しました。
本来は会社より先に警察に連絡しなくてはいけないのですが。
会社に事故発生状況、けが人の有無、現在位置などを報告。
そのあとで110番。実は110番通報するのは初めてです。
警察にも位置と状況を説明しました。
このときに気づいたのですが、駅前ということもあり、目の前に交番がありました。

110番通報から3分ほどで警官3名が到着。実況見分、事情聴取はあっさりと10分ほどで終わりました。
警官はバスに乗ったことがないらしく、最近のノンステップバスに興味津々の様子。
「今のバスはこんなに低いのかね。こりゃ年寄りも楽だわ」。
「この時点では人身事故ではないので免許証にも響かない」との説明がありました。

警官が去った後、営業所から1台のバスが到着しました。
運行できなくなった自分のバスの代行です。その運転士に状況を説明すると、代行バスはすぐに走り始めました。
さらにその後で営業所の点呼係が到着、相手とヒアリングしたり事故の状況を確認したり、写真を撮ったりします。

「ココはもういいから駅に戻って次発車の準備して」。
点呼係に後を引き継いで、僕はバスを駅に回送しました。
駅に戻るまでの間にも他のバスとすれ違います。
「どうしてこの時間にこのバスが?しかも回送?何か起きたな?」という目で見ていきます。

駅前の待機場所にバスを止めて、次発車の準備をします。
なんだか走るのが怖くなりました。発車の時刻までがとても不安でした。
9回走るうち、事故を起こしたのが4本目、残りの5本は特に混んでいたわけでもないのに10分遅れ。
結局、最後まで定刻で走ることができませんでした。

1日の業務を終えて営業所に戻り、事故報告書を作成しました。
その後、所長注意としてありがたいお話をいただきました。

点呼係の机の上にはメモが置いてありました。

・相手は動いていない、過失0を主張している
・こちら(僕)の見解と相違があるため保険会社を通すよう話した
・相手に直接連絡しないこと

解決まで長くなりそうです。

※本件に関しては今後のアップを控えさせていただきます。

by toyama_dtp | 2010-05-27 09:01 | バス運転士の仕事


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